連載 「海の名前」 2023年3月号


〜 赤道 〜

赤道(英語:Equator、スペイン語:Ecuador)は、自転する天体の重心を通る自転軸に垂直な理論上最大の平面が天体表面を切断する線です。緯度の基準ともなり、赤道は緯度0度となり極点が90度で、赤道より北を北半球、南を南半球と呼びます。古代中国の天文学で、太陽が真上を通る地点を天球図で表現する際に、赤い線を用いたことが由来で「赤道」と呼ばれます。地球の赤道の全周長は約40,075 kmで、春分と秋分の年2回、太陽が「赤道」の真上に来ます。赤道は太陽が天頂から天底までまっすぐに沈む場所で理論上、昼の長さと夜の長さが、共に1年を通じて12時間となりますが、実際は大気が太陽光を屈折させるので、2、3分のずれが出てくるそうです。領土や領海に赤道が通る国は14あり、首都が赤道から最も近いのがエクアドルのキトーで、南緯0度19分(距離にして40 km程)にあります。

<関連書籍>
「海の名前」(東京書籍刊)中村庸夫:著・写真


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