連載　「海の名前」　2021年9月号

昼間の太陽光や雲間からの光を反射させる波に変わり、夜の海には様々な光が出現します。新月となり、全くの闇夜になる事は案外珍しく、海月など月の光ばかりか、夜光虫、海蛍など生物の発光による蛍光海水は幻想的です。そして積乱雲の発生による一瞬の稲光。明暗光、明滅光など点滅して船を導く灯台や船の灯明などの人工光、漁獲のための夜焚き、夜振り、など漁火も光を添えます。街の近くでは海岸線の様々な照明が明るく海を照らします。

<関連書籍>
「海の名前」（東京書籍刊）中村庸夫：著・写真

漁火

月夜の汀

灯台

海の写真のボルボックス　　© 中村庸夫　無断転載を禁止します。