連載 「世界 水族館巡り」 2022年11月号


〜 ベルゲン水族館(Akvariet i Bergen) 〜

ノルウェー第二の都市のベルゲンにはハンザ同盟時代のカラフルで可愛い建物が海岸に並ぶ旧市街・ブリッゲン地区があり、世界遺産となっています。その前の海を挟んで南側の半島の先端付近に水族館があり、周りは住宅街となっています。ノルウェーには水族館が少なく「水族館に一度も行ったことがない」という人が多い国で、我が国の水族館に比べると非常に小さく、こぢんまりとしています。入り口はチケット売り場を兼ねたショップで、入るとすぐに目の前に「海の生き物との触れ合いコーナー」があり、貝やカレイなどを手に取ることができ子供たちに人気があります。前方にペンギンプールがあり、自然の岩場を再現した飼育展示場でジェンツーペンギンがゆったりと展示されています。広場の反対側、坂道を登ったところにアシカプールがあり飼育員のエサやりのイベントも随時行われています。またアザラシもエサやりをしながら、ショーのようにちょっとした芸を見せてくれます。ワニコーナーは大きなワニのオリが狭く、ちょっとかわいそうな気もします。全体的に展示も地味で、ペンギン以外はオオカミウオやタイセイヨウロブスターなどあまり色のない北の生物が多く展示されています。季節によって開館時間が異なり、料金も違いますがリーズナブルな値段です。

<関連書籍>
「水族館!海の人気ものに会いに行こう」
(アスペクト刊)中村庸夫、武弘:著・写真
「水族館で遊ぶ」(実業之日本社刊)中村庸夫、武弘:著・写真
「水族館に行こう」(平凡社刊)中村庸夫:著・写真
「水族館ウォッチング」(平凡社刊)中村庸夫:著・写真


ショップを兼ねたエントランス

オオカミウオの仲間

アザラシプール

ゆったりとしたペンギンプール





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