連載 「世界 水族館巡り」 2022年8月号


〜 魚津水族館 〜

富山県の魚津市にあり、富山湾の東部に位置する水族館です。日本海側では初めての水族館として1913年(大正2年)に開館し、現存する水族館では日本最古であり、その歴史は100年以上にもなります。水族館のテーマは「北アルプスの渓流から日本海の深海まで」「富山湾を科学する」で、地元地域にの生物を中心とした展示に加え、様々な地域の生物が展示されています。ブリやカンパチが群れを成して泳ぐ「富山湾大水槽」は日本で初めて設置された全面アクリル製トンネルの水槽で、回遊魚の迫力を間近にするだけでなく歴史を感じることもできます。珍しい魚のショーが行われる「おさかなショー」では魚が旗引きクイズや輪くぐりをして、普段見ることのない魚のコミカルな姿を観察することができます。歴史の古さに加えて、マツカサウオの発光を世界で初めて発見した功績があり、富山湾名産のホタルイカの研究は世界トップクラスを誇るなど、研究機関として役割を果たす水族館です。3月中旬〜5月末まではホタルイカ展示も行われ、発光実験なども観察することができます。

<関連書籍>
「水族館!海の人気ものに会いに行こう」
(アスペクト刊)中村庸夫、武弘:著・写真
「水族館で遊ぶ」(実業之日本社刊)中村庸夫、武弘:著・写真
「水族館に行こう」(平凡社刊)中村庸夫:著・写真
「水族館ウォッチング」(平凡社刊)中村庸夫:著・写真


外観

トヤマエビ

おさかなショー

ブリ





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