連載 「世界 水族館巡り」 2021年11月号


〜 ミスティック水族館 〜

ニューヨークとボストンの間にあるコネチカット州ミスティック。ここにあるミスティック・シーポートは米国北東部最大の海事博物館で知られ、帆船などが多数保存・展示されている所です。そのシーポートに隣接して1973年に作られたのがミスティック水族館で、慈善家・実業家のケルビン・スミス氏が設立しました。その後、1999年に5千万ドル以上を掛けて改修され、現在に至ります。屋内展示はコンパクトで、屋外エリアが広めな構成で、カリフォルニアアシカとの交流、ケープペンギンのトレーナーと話し、サメやエイに触れるコーナー、カニなどのタッチ、アカウミガメ、サンゴ礁、クラゲ、ウツボ、バラクーダ、アマゾンの熱帯雨林の有毒カエルなど約40種類の展示。その他、恐竜コーナーもあり盛りだくさん。北極圏、外洋、アメリカの湿地などを、学べる探検施設なども。怪我した海洋動物の世話とリハビリを行う動物救助クリニックもあり、救助隊は、付近の海でレスキュー活動を行っているそうです。また、ボーイスカウトやガールスカウトの水族館での宿泊体験など、教育に配慮した水族館です。この水族館の最大の呼び物は、アメリカで最大のベルーガ(白イルカ)展示場があるとともに北極などで研究も行う施設でもあります。

<関連書籍>
「水族館!海の人気ものに会いに行こう」
(アスペクト刊)中村庸夫、武弘:著・写真
「水族館で遊ぶ」(実業之日本社刊)中村庸夫、武弘:著・写真
「水族館に行こう」(平凡社刊)中村庸夫:著・写真
「水族館ウォッチング」(平凡社刊)中村庸夫:著・写真


エントランス

ケープペンギン

シロイルカ(ベルーガ)

タッチプール





海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。