連載 「世界 水族館巡り」 2021年9月号


〜 タヒチ・ラグーナリウム(LAGOONARIUM de TAHITI) 〜

フレンチ・ポリネシアの中心のタヒチ島の西側のマナヴァ・リゾートの、モーレア島を望むインター・コンチネンタル・ホテルのから海岸に出たリーフ上に、杭を打って建てられたシーフードレストランのキャプテン・ブライがあります。このレストランの沖側の、リーフの桟橋上にサメの口をイメージした入り口から階段を下りて水中展望塔へと降りると水中展望台、となっています。周囲に網を張り巡らせた生簀の中にあり、サメやエイ、ロウニンアジなど様々な魚が放たれ、海底には自然のサンゴが生え、自然の海そのものです。ここでは、服を着たまま水中の展望施設から見るのも、スノーケリングで泳いで見物し、タッチするも可能な施設。ただし、自然条件によって海底から砂が巻き上げて濁る事もあります。シーフードレストランが経営するスノーケルもできる天然水族館。こんな施設は世界中どこを探しても見当たず、5ユーロの入館料は安いと思います。

<関連書籍>
「水族館!海の人気ものに会いに行こう」
(アスペクト刊)中村庸夫、武弘:著・写真
「水族館で遊ぶ」(実業之日本社刊)中村庸夫、武弘:著・写真
「水族館に行こう」(平凡社刊)中村庸夫:著・写真
「水族館ウォッチング」(平凡社刊)中村庸夫:著・写真


レストランに掲げられた看板

巨大なロウニンアジ

バックにモーレア島を望む入り口

リーフフィッシュ





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