連載　「世界 水族館巡り」　2021年5月号

アメリカのカリフォルニア州の南部、メキシコとの国境近くの街、サンディエゴにある水族館です。サンディエゴの中でも北部のリゾート地であるラホヤの海岸沿いに位置しています。隣接するスクリップス海洋研究所と提携しており、教育や研究に力を注いでいる水族館で、その始まりは1903年まで遡るとても歴史があります。現在のバーチ水族館としての開館は1992年となっております。カリフォルニア沿岸を流れる寒流系の海や熱帯地域など、太平洋の60以上の生息地で暮らす生き物が展示されており、中でも繁殖で成果を上げるタツノオトシゴ類の展示は見応えがあります。世界中の70を超える水族館にタツノオトシゴ類は出荷されており、自然下における保護に役立っています。屋外に設置されたタッチ水槽で生き物に触れた後は、テラスから太平洋を眺め、そこから野生のクジラを観察することもでき、多くの自然を学べる施設です。

<関連書籍>
「水族館！海の人気ものに会いに行こう」
（アスペクト刊）中村庸夫、武弘：著・写真
「水族館で遊ぶ」（実業之日本社刊）中村庸夫、武弘：著・写真
「水族館に行こう」（平凡社刊）中村庸夫：著・写真
「水族館ウォッチング」（平凡社刊）中村庸夫：著・写真

エントランスで出迎えるクジラのモニュメント

リーフィーシードラゴン

ジャイアントケルプの水槽

タッチ水槽

海の写真のボルボックス　　© 中村庸夫　無断転載を禁止します。