連載 「世界 水族館巡り」 2021年4月号


〜 志摩マリンランド 〜

近畿日本鉄道により賢島駅のすぐそばに1970年にオープンされ、51年間にわたって営業を続けてきた水族館。しかし近年、建物や設備の老朽化が著しく、施設の維持や管理が難しくなったため、今年3月31日をもって閉館されました。古代生物のアンモナイトをモチーフにしたデザインの建物内部は、地球と生物の歴史を紹介する「古代水族館」と、世界各地や伊勢志摩の珍しい水の生き物たちを飼育展示する「水族館」となっています。特にエントランス部分のペンギンたちは志摩マリンランドの人気者で、多い時にはオウサマペンギンやフンボルトペンギン、イワトビペンギンなど50羽もが飼育されていました。館内の底からマアジを見上げるユニークな水槽はちょっと気がつきませんが見ものです。他に、マンボウも人気でした。閉館後に生物たちはあちこちの施設に引き取られていく予定です。

<関連書籍>
「水族館!海の人気ものに会いに行こう」
(アスペクト刊)中村庸夫、武弘:著・写真
「水族館で遊ぶ」(実業之日本社刊)中村庸夫、武弘:著・写真
「水族館に行こう」(平凡社刊)中村庸夫:著・写真
「水族館ウォッチング」(平凡社刊)中村庸夫:著・写真


エントランス

たくさんのペンギンたち

マアジを下から見る

イットウダイ





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