連載 「世界 水族館巡り」 2020年10月号


〜 標津サーモン科学館 〜

世界自然遺産の登録地である知床半島の付け根、北海道標津町にあるのが1991年開館の標津サーモン科学館です。標津町は日本有数のサケの水揚げを誇る町であり、標津サーモン科学館はサケ科の魚を18種30種類以上を展示している「サケの水族館」で、サケ科魚類展示種類数では日本一の水族館です。9〜10月のサケの産卵期にはサケが遡上するための魚道となっている魚道水槽が標津川と繋がり、シロザケやカラフトマス、サクラマスが遡上する様子をガラス越しに観察することができます。また産卵行動も公開されており、卵の孵化からサケの成長過程も見ることができます。こうした魚の産卵行動から成長過程までを見られる水族館はとても珍しいため、秋に観光で付近を訪れる際には計画に入れたいスポットです。

<関連書籍>
「水族館!海の人気ものに会いに行こう」
(アスペクト刊)中村庸夫、武弘:著・写真
「水族館で遊ぶ」(実業之日本社刊)中村庸夫、武弘:著・写真
「水族館に行こう」(平凡社刊)中村庸夫:著・写真
「水族館ウォッチング」(平凡社刊)中村庸夫:著・写真


外観

マスノスケの幼魚

シロザケの孵化

イトウ





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