連載　「世界 水族館巡り」　2019年9月号

イギリスの首都、ロンドンを流れるテムズ河ほとり、ウェストミンスター宮殿からウェストミンスター橋を渡った対岸、サウスバンクの旧・ロンドン市庁舎の重厚な建物の地下にある水族館です。英国に本社を置くマーリン・エンターテイメンツが世界各国で運営する水族館の一つで、大水槽やイルカショーなどがある日本の水族館に行ったことがある人にはちょっと物足りないですが、子連れのヨーロッパ人やロンドン子には人気です。入場すると、暗闇に総ガラスの床で下にサメが泳いでいて驚かせます。全てが地下にあり、明るい照明は無く、暗いトンネルを通りながら、薄暗い水槽を見る感じです。イギリスの地域性は無く、アマゾンの淡水魚やサメ、エイ、ペンギンなど色々集めた展示で、イソギンチャクやヒトデのタッチコーナーもあります。オープンプールになった水槽が多く、エイなどが客に寄ってき水面から顔を出して餌をねだるのも子供には人気です。予約が必要ですが、水族館の裏側が見られるバックシーンツアーもあります。

<関連書籍>
「水族館！海の人気ものに会いに行こう」
（アスペクト刊）中村庸夫、武弘：著・写真
「水族館で遊ぶ」（実業之日本社刊）中村庸夫、武弘：著・写真
「水族館に行こう」（平凡社刊）中村庸夫：著・写真
「水族館ウォッチング」（平凡社刊）中村庸夫：著・写真

ロンドン水族館外観

上部がオープンになった水槽

太平洋のシロワニ

アマゾンのレッドテールキャットフィッシュ

海の写真のボルボックス　　© 中村庸夫　無断転載を禁止します。