連載 「世界 水族館巡り」 2019年8月号


〜 宍道湖自然館ゴビウス 〜

我が国有数の汽水湖、宍道湖をメインテーマにした体験学習型水族館で、宍道湖・中海や島根県の河川に生息する生きもの約180種類9000点を展示しています。潮の干満により海水と淡水が混ざりあう「汽水域」に棲む魚たちや、周辺の鳥や昆虫たちの姿を季節ごとに楽しめるジオラマ展示が、そして屋外には、干潟、小川、樹木を見渡す観察デッキや広場のあるビオトープもあり、宍道湖の自然全体を味わうことができます。 愛称の「ゴビウス」は、ラテン語で「小魚」という意味を持つと共に、世界共通の生物名に使われる学名では「ハゼ科」の総称として用いられています。このように、ハゼ、小魚を中心とした展示で、イルカや海獣類もおらず地味ですが、自然を体感しながら楽しく学べるテーマパークです。

<関連書籍>
「水族館!海の人気ものに会いに行こう」
(アスペクト刊)中村庸夫、武弘:著・写真
「水族館で遊ぶ」(実業之日本社刊)中村庸夫、武弘:著・写真
「水族館に行こう」(平凡社刊)中村庸夫:著・写真
「水族館ウォッチング」(平凡社刊)中村庸夫:著・写真


水族館の案内

マハゼ

絶滅のおそれのある生物たちの水槽

アシシロハゼ





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