連載　「世界 水族館巡り」　2017年10月号

大阪・天保山のウォーターフロント再開発プロジェクト「天保山ハーバービレッジ」の中心的施設として1990年に開館した、我が国初の都市型・大型水族館です。「リング・オブ・ファイア（環太平洋火山帯）」と「リング・オブ・ライフ（環太平洋生命帯）」をコンセプトに、太平洋をイメージしたジンベエザメが泳ぐ中央の巨大水槽に沿って下る通路のどこからでもその姿が見られる画期的な水族館です。年間来場者数、延床面積、屋内水槽の規模などわが国最大級の水族館です。世界で初めて大型のアクリルガラスを用いて、それまでになかった巨大水槽を実現しました。「海遊館」の名前は選考委員だったタレントの上沼恵美子の役割が大きく、一般募集での名前は「マリン〜」のような類で、「海遊館」は1票だけであった。「漢字が3つだと印象に残るため、インパクトのある『海遊館』にした方が当たる」と主張した結果「海遊館」に決定した。
<関連書籍>
「水族館！海の人気ものに会いに行こう」
（アスペクト刊）中村庸夫、武弘・著、写真
「水族館で遊ぶ」（実業之日本社刊）中村庸夫、武弘・著、写真
「水族館に行こう」（平凡社刊）中村庸夫・著、写真
「水族館ウォッチング」（平凡社刊）中村庸夫・著、写真

ジンベエザメ

ピラルクー

タカアシガニ

カマイルカ

海の写真のボルボックス　　© 中村庸夫　無断転載を禁止します。