連載 「世界 水族館巡り」 2017年9月号


〜 モナコ海洋博物館 Musee Oceanographique de Monaco 〜

モナコの大公のアベニール1世が、科学者としての自分の海洋研究の実績を残すため20世紀初頭に建てられた海洋博物館です。建物の外形、内装は「科学と芸術が同じレベルにある」という大公の考えから、床や天井、階段などあらゆるところに海の生物をモチーフにした芸術作品が施されています。地下部分の水族館内には地中海から紅海にいたるさまざまな生物が展示され、中でも、「モナコ式バランスドアクアリウム」は餌を与えずに人口太陽光だけで半永久的にサンゴを繁殖させる閉鎖水槽で、画期的なシステムとして注目を集め、世界有数の水族館としても位置付けられています。
<関連書籍>
「水族館!海の人気ものに会いに行こう」
(アスペクト刊)中村庸夫、武弘・著、写真
「水族館で遊ぶ」(実業之日本社刊)中村庸夫、武弘・著、写真
「水族館に行こう」(平凡社刊)中村庸夫・著、写真
「水族館ウォッチング」(平凡社刊)中村庸夫・著、写真


王宮よりも立派な建物の海洋博物館

モナコ式水槽

館内床のタイルのモザイク

チチュウカイハナダイ





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