連載 「世界 水族館巡り」 2017年6月号


〜 しものせき水族館 海響館 〜

1956年開館の「下関市立水族館」がありましたが、老朽化したため2001年に移転し新しくできたのが「下関市立しものせき水族館(愛称:海響館)」です。総合的な水族館で一通りの生物が展示され、イルカショーも行われますが、目玉にしているのが下関名物のフグで世界各地のフグ100種類以上を展示しています。もう一つの大きな目玉が我が国、唯一とされるシロナガスクジラの全身骨格標本で迫力の大きさです。さらに、展示施設の「フンボルトペンギン特別保護区」は、チリ国立サンチアゴ・メトロポリタン公園よりフンボルトペンギンの生息域外重要繁殖地として指定を受けています。水量約700t、最大水深6mの世界最大級の「ペンギン・プール」はトンネルでくぐり抜けたり、上から見下ろせたり様々な角度から観察できます。「亜南極圏」の環境を再現し、水温約10度、気温約13度で、フォークランド諸島に生息するジェンツーペンギン、キングペンギン(オオサマペンギン)、イワトビペンギン、マカロニペンギンの4種を多数飼育展示しています。
<関連書籍>
「水族館!海の人気ものに会いに行こう」
(アスペクト刊)中村庸夫、武弘・著、写真
「水族館で遊ぶ」(実業之日本社刊)中村庸夫、武弘・著、写真
「水族館に行こう」(平凡社刊)中村庸夫・著、写真
「水族館ウォッチング」(平凡社刊)中村庸夫・著、写真


シロナガスクジラ全身骨格標本

トラフグ

抱卵中のフンボルトペンギン

ジェンツーペンギン





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