連載 「世界 水族館巡り」 2017年4月号


〜 室蘭水族館 〜

北海道で最初(昭和28年)に開業した小さな地方水族館で、室蘭近郊に生息する生物を中心に展示しています。メインの目玉展示として力を入れ、シンボルとしてキャラクター化しているのがアブラボウズで大変な人気を呼んでいます。本州南部から北海道、ベーリング海、中部カリフォルニアにかけて生息する、カサゴ目ギンダラ科の灰色に黒い水玉模様の魚で、体長1.8m、体重60kgに及び、成魚は400m以上の深海にも生息します。筋肉の40%もの脂肪分があり、丸い頭をしていることから「油坊主」の名前となったものです。長期飼育に成功し、通年見られるのは室蘭水族館だけなので、お目にかかりたい方は是非どうぞ。
<関連書籍>
「水族館!海の人気ものに会いに行こう」
(アスペクト刊)中村庸夫、武弘・著、写真
「水族館で遊ぶ」(実業之日本社刊)中村庸夫、武弘・著、写真
「水族館に行こう」(平凡社刊)中村庸夫・著、写真
「水族館ウォッチング」(平凡社刊)中村庸夫・著、写真


アブラボウズ

エゾメバル

アブラボウズの壁画

ヌマガレイ





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