連載 「今月の赤ちゃん」 2024年7月号 |
〜 メガネモチノウオ(ナポレオンフィッシュ)part2 〜 眼鏡持之魚、学名:Cheilinus undulatusは、スズキ目・ベラ科に分類され、ベラ科では最大で雄の成魚は全長2メートル以上に達し、全長229cm、体重191kgの記録もあるそうです。吻が前方に突き出し、厚い唇と大きな口を持ち、目から口や目の後ろにも眼と同程度の太さの帯模様があって、眼鏡をかけているように見えることから「メガネモチノウオ」と呼ばれます。また、老成個体の額がナポレオンのかぶった軍帽にも似ることから、「ナポレオンフィッシュ」とも呼ばれます。英名"Humphead wrasse"も「頭が膨らんだベラ」の意味です。体色や模様は、成長段階や個体によって変異があり、幼魚や雌は水色-黄白色の地に藍色などの模様が入り、目を通る帯が黒く目立ちますが、成長した雄は黄褐色-青緑色で、目を通る帯の色が薄れ、おでこが瘤状に前へ突き出てきます。太平洋とインド洋の熱帯・亜熱帯域、日本では沖縄諸島に分布しますが、和歌山県でも記録があるそうです。餌付けされた個体は人懐こく、スクーバダイビングでも人気があります。 |
メガネモチノウオ幼魚 |
メガネモチノウオ若魚 |
メガネモチノウオ成魚 |
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