連載 「今月の赤ちゃん」 2023年8月号


〜 アメリカマナティーpart2 〜

アメリカマナティーは、海牛目・マナティー科・マナティー属に分類される哺乳類です。バハマやアメリカ合衆国(フロリダ州)に分布するフロリダマナティーと、カリブ海全域に分布するアンティルマナティーが含まれ、最大体長390cm、最大体重1,500kg程あり、体色は灰褐色をしており出産直後の幼獣は全長約120cmとされます。コロンブスが初めて大西洋を渡ってカリブ海に到達した際、そこで目にしたのがアメリカマナティーの母親が子供を抱き、脇の下にある乳首からお乳を与える姿でした。そこから、人魚伝説の主がマナティーとされるようになったのです。カリブの島々や中南米、フロリダ半島などの近海に棲息し、アマモなど海草や海藻、水生植物や水辺の陸生植物も食べる草食性の動物です。1頭の幼獣を産み、母親の脇の下にある乳首からお乳を飲み、6〜10歳で性成熟し、寿命は約50年以上とされます。


親子

呼吸

授乳中





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