連載 「今月の赤ちゃん」 2023年7月号


〜 クイーンエンジェルフィッシュpart2 〜

クイーンエンジェルフィッシュ(学名:Holacanthus ciliaris)はカリブ海や西大西洋などの温かい海に棲息し、全長50cm程にまで成長し、ペアを作って縄張りを持って行動します。「ホクロヤッコ」とも呼ばれ、「スリナム・ギアナ沖の魚類」(海洋水産資源開発センター 1983年)で提唱され、目の上の丸い模様からホクロと見えるからと思われます。ダイバーの間では英名の「クイーンエンジェルフィッシュ」の方が一般的で、頭部に点在する青い模様に囲まれた黒い斑点がディープブルーの王冠模様に由来し、「海水魚の女王」と呼ばれ根強い人気を得ています。幼魚時代は5本の白い横縞、尾びれは黄色、ブルーがかった背びれと尻びれ、ややオレンジのくちばしをしていますが、成長につれて横縞が消え、尾びれの後方にまで伸びる長い背びれと尻びれが特徴的となり、高い人気を誇っています。エサはほとんどが海綿と藻類ですが、イソバナ類や柔らかいサンゴ、クラゲなども食べるそうです。


クイーンエンジェルフィッシュの幼魚

成魚の長く伸びたひれ

王冠を思わせる模様





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