連載 「今月の赤ちゃん」 2023年5月号 |
〜 センネンダイpart2 〜 フエダイ科の魚で、体高が高く、口は前に突き出て体は淡赤色で、体側に3本の帯模様が入るのが特徴です。アフリカ東岸からオーストラリア、日本まで、インド太平洋の熱帯・亜熱帯海域に広く分布します。フエダイ科の中では大型種で全長60〜90cmに達し、水深180mまでの岩礁・サンゴ礁周辺に生息しますが、幼魚は海岸近くのマングローブ域でも見られガンガゼなどウニ類に隠れる姿が見られます。この帯模様は漢字の「川」や「小」にも例えられますが、大型個体では帯模様が薄れ全身が赤褐色になる傾向があります。幼魚や若魚の体色は白に近く、帯模様は黒に近い暗赤色をしています。名前は、和歌山県田辺市近海では珍しく、「千年に一度」という意味から「千年鯛」と呼ばれ、それが和名になったそうです。英語ではレッド・エンペラー(赤い皇帝)とも呼ばれています。小魚・甲殻類・頭足類など小動物を幅広く捕食します。 |
センネンダイ幼魚 |
センネンダイ若魚 |
センネンダイ成魚 |
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