連載 「今月の赤ちゃん」 2023年2月号 |
〜 キングエンジェルフィッシュpart2 〜 フランスの博物学者バランシエンヌ(A. Valenciennes)によって1846年に記載された魚で、学名はHolacanthus passerでpasserはフランス語で通過する[させる]もの、通行人、ボールをパスする人などの意味があります。頭部に王冠のような模様があることや、口元に黄色の線があり口ひげのように見えることなどから英名ではキングエンジェルフィッシュとされますが、日本の飼育マニアの間では学名(H.passer)から、パッサーエンジェルフィッシュと呼ばれています。バハカリフォルニアからガラパゴス諸島にかけての東太平洋に生息し、幼魚はオレンジで青と白の縞模様が入りとても可愛らしい魚です。成魚には紺色に白い帯が入り、白い胸びれと黄色い尾びれが鮮やかになります。ペアで行動する事は少なく、時に集団でシュモクザメなど大型のサメの寄生虫などを食べクリーニング行動を取ります。成魚は体長25センチほどですが、最大で35cm程度になります。 |
キングエンジェルフィッシュ幼魚 |
キングエンジェルフィッシュ若魚 |
キングエンジェルフィッシュ成魚 |
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