連載　「今月の赤ちゃん」　2022年12月号

北大西洋や北極海に多く、3つの個体群があり、カナダからグリーンランドにかけての北西大西洋個体群が最も大きく、体長雄190cm、雌180cm、体重雄135kg、雌120kgになります。成体の体毛は灰色で、暗色のアルファベットの「U」の字を逆にしたような斑紋が入り、この斑紋が竪琴のように見えることが和名や英名の「タテゴトアザラシ」や「Harp seal」の由来で、斑紋は個体により変異があり、雌や幼体では不鮮明です。生後14日程までの幼体は全身が白い産毛で覆われ、流氷の上では保護色になりますが、その後灰色の体毛に生え変わり、独り立ちします。

産まれた直後の赤ちゃん

授乳中

丸々と太った赤ちゃん

海の写真のボルボックス　　© 中村庸夫　無断転載を禁止します。