連載 「今月の赤ちゃん」 2022年6月号


〜 マゼランペンギンpart2 〜

マゼラン海峡を中心に大西洋側と太平洋側に、推定:1,200,000繁殖つがいが生息するとされます。体長:65〜70cm、体重:3.8〜4.0kgほどの中型のペンギンで、小魚のほか、オキアミやイカ、タコなどを食べます。黒い胸のラインが2本あり、同じマゼランペンギン属の3種に比べて判別が容易で、白い腹にはまばらに黒い斑点があり、斑点の数や大きさ、位置は個体ごとに異なり、換羽しても同じ場所に斑点ができるため、個体の識別にも用いられています。名前は、太平洋と大西洋を結ぶ海峡を発見した「マゼラン」に由来し、世界一周の航海時に見つけたペンギンであったことにちなみます。土に穴を掘って巣作りを行い、一度に1〜2個の卵を産みます。孵化直後はほとんど黒ですが、10日ほどでぐんぐん大きくなり、茶色くなってくると同時に、くちばしの下や目のあたり、腹が白くなってきます。


マゼランペンギン雛

マゼランペンギン親と換羽直前の雛

マゼランペンギン成鳥





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