連載 「今月の赤ちゃん」 2022年5月号 |
〜 カンムリベラpart2 〜 相模湾以南、小笠原、インド・太平洋域の、水深10〜20mの砂礫や岩礁域に棲むベラの仲間で1m程にもなります。成魚と幼魚の模様の変化が著しく、まるで別の魚に見え、体形も異なることで知られます。幼魚はややとがった頭で体は白く、前方向には黒いゴマ模様があり、体側上部にはオレンジ色の斑紋が2つ入り、斑紋の上の背びれには白く縁取られた黒色の眼状斑があります。若魚になるとオレンジ色や眼状斑が消え、体中央の横帯から前は幼魚のように灰色から白っぽく黒色点が残り、後半は青黒くなります。更に成魚になると全身が黒緑色になり黒点が消え、おでこが突き出て体の中央部にやや幅広の横帯がはいり、幼魚とは全く違った色・模様・体型になります。 |
カンムリベラ幼魚 |
カンムリベラ若魚 |
カンムリベラ成魚 |
|
海の写真のボルボックス © 中村庸夫 無断転載を禁止します。 |