連載 「今月の赤ちゃん」 2022年3月号


〜 マダラタルミpart2 〜

スズキ目・フエダイ科・マダラタルミ属の魚で、和歌山県、八丈島以南のインド・西太平洋域のサンゴ礁や岩礁域の浅い海で見られます。幼魚時代は白と黒に色分けされ太い黒の過眼線があり、ステージにより黒い背中には白の斑点、体側に白の縦帯が走り、体をくねらせて泳ぐ姿が可愛いいです。名前の「マダラ」は幼魚の模様に由来して白黒のマダラ、「タルミ」はフエダイ科の別名です。英名も幼魚の白黒の模様からBlack and white snapperで「黒と白のフエダイ」です。学名 Macolor nigerの属名"Macolor"も、「斑」を表すラテン語"Macula"に由来します。成魚の体色は地味な黒灰色で、体側や頭部に目立った斑紋はなく、全長60cmほどになり、大きな群れを作ることが多いです。目と口が大きく、頭部の輪郭が円く、他のフエダイ科の魚のような尖った吻にはならず凸形で食性は小魚や甲殻類などです。


マダラタルミ幼魚

マダラタルミ若魚

マダラタルミ成魚の群れ





海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。