連載 「今月の赤ちゃん」 2022年2月号


〜 クロスズメダイpart2 〜

スズキ目、スズメダイ科の魚で駿河湾以南に生息し、やや大型のスズメダイの仲間で、体長17cmほどになり、成魚の全身が黒いことが名前の由来になっています。学名の主小名melasは「黒」を表すギリシャ語で、melanin(メラニン)に由来します。幼魚は可憐な“妖精”のイメージで、黄色、白、青色の鮮やかな模様を持ち、昔は親子が別種と考えられ、幼魚はキンセンスズメダイと呼ばれていました。中間段階の模様の個体を目にする機会がほとんどなく、黒い大人仕様になるタイミングは体長が5cmを超えるとスイッチが入り、ごく短期間で色変わりするようで、クロスズメダイの黒になりかけの個体の目撃例がかなり少ないようです。


クロスズメダイ幼魚

クロスズメダイ若魚

クロスズメダイ成魚





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