連載　「今月の赤ちゃん」　2021年7月号

フグ目ハコフグ科の魚で紀伊半島以南の南日本の太平洋岸、伊豆・小笠原諸島、琉球列島、インド洋から西太平洋の熱帯域に分布し、大きさは20cmほどになります。沿岸の浅い岩礁域やサンゴ礁域に生息し、小さなおちょぼ口でカイメン類や藻類、底生生物などを食べる雑食性です。雄雌で色彩が異なり、雌が黒色の地色に白色点があるのに対し、雄は青色の地色に黄色点があり、背部は黒色の地色に白色点があります。幼魚は雌と同じ色模様をしています。皮膚に粘液毒を持ち、危険が迫ると放出し身を守ります。

クロハコフグの幼魚

クロハコフグの雌

クロハコフグの雄

海の写真のボルボックス　　© 中村庸夫　無断転載を禁止します。