連載 「今月の赤ちゃん」 2021年5月号 |
〜 イボダイ 〜 スズキ目イボダイ科の魚で、北海道から九州南岸の日本海、太平洋沿岸、瀬戸内海、東シナ海などに分布し、大きさは20cmほどになります。丸みを帯びた頭部に小さな口が特徴的で、銀白色の体は横から見ると楕円形をしています。鰓蓋の上部に褐色の斑紋があり、お灸の跡を指す「疣生(いぼお)」のように見えることがイボダイの由来です。日本各地で漁獲されることから地方名が多く、エボダイ、アゴナシ、メダイ、ウオゼ、ボウゼ、シズ、アマギ、クラゲウオ、モチノウオ、モチウオ、バカ、マメダイなど多くの名前で呼ばれています。成魚は大陸棚の低層域に生息しており、ダイビングで見られることは稀ですが、表層性の幼魚は浮遊するクラゲ類につく習性があり、触手の中に隠れて身を守り、クラゲと一緒に海を漂いながら成長していきます。 |
イボダイの幼魚 |
イボダイの幼魚 |
イボダイの成魚 |
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