連載 「今月の赤ちゃん」 2019年10月号 |
〜 クロアシアホウドリ 〜 クロアシアホウドリ(黒足阿呆鳥、黒足信天翁)は、アホウドリ科・アホウドリ属に分類される海鳥です。主に北太平洋に生息し、夏季はベーリング海やアラスカ湾、アリューシャン列島周辺で豊富な餌を獲り、冬季になるとハワイ諸島、マーシャル諸島など、そして日本では八丈小島、小笠原の聟島列島、鳥島、尖閣諸島北小島など温かい島で繁殖しています。全長68-74cm。翼開張193-213cm。体重2.2-4.1kgほどで、成鳥は黒褐色の羽毛で全身被われ、嘴基部周辺や眼下部に白い羽毛が見られます。肢が黒いため、種小名nigripesや英名black huttedも「黒い足」の意味です。動物食で、水面近くの魚類、甲殻類、軟体動物などを食べます。集団繁殖地を形成し、1回に1個の卵を産み、雌雄交代で抱卵します。孵化した雛は日中は巣から離れて日陰に入り、親が海から戻ると日向に出てきます。産毛はほぼぼさぼさの茶褐色で、額だけ白い羽毛で被われ、親とほぼ同じ大きさになるまで餌をねだります。 |
卵を抱く、小笠原 |
子供への給仕中、ミッドウェー、ハワイ |
営巣地に戻る、ミッドウェー、ハワイ |
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