連載 「今月の赤ちゃん」 2018年10月号


〜 ワタリアホウドリ 〜

最大の翼開長363cmは鳥類最大とされます。 南半球に広く分布し、海洋でイカ、魚などを食べ、南極大陸周辺の孤島で繁殖しています。寿命は平均30年、最長50年ほどと考えられ、2年に一度繁殖し、抱卵期間は75〜85日、ヒナが巣立つまでの期間9ヶ月〜1年、ヒナが繁殖できる成鳥になるまで7〜8年もかかり、どれも鳥類最長とされます。また、巣立って飛び立つと繁殖期になるまで6〜7年は海上生活を行うとされます。幼鳥は灰色の産毛をまとい、若鳥は全身が褐色となり、年をとるにつれて胴体の羽毛が白くなります。近年はミナミマグロ(インドマグロ)を獲る延縄の針にかかって溺死する個体が多く、問題となっています。

<関連書籍>
「海の名前」(東京書籍刊)中村庸夫:著・写真
「七つの海の物語」(データハウス刊)中村庸夫:著・写真


巣立ち前のまだ飛べない幼鳥

陸上で休む若い個体

洋上を滑空する成鳥





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