連載 「今月の赤ちゃん」 2018年5月号


〜 ハコフグ 〜

フグ目ハコフグ科の魚で、皮膚に骨板が発達し、多数がかみあって全身を装甲する硬い甲羅を構成している外骨格で体が箱状のため、体を膨らませる事が出来ません。そのため「箱河豚」です。体色も美しく、ユーモラスな体型や、ヒレだけを動かす泳ぎの愛らしさから、水族館などでも人気です。フグ毒のテトロドトキシンを持たないため一般でも食用にされますが、餌に由来するパリトキシンに類似した毒性物質を蓄積していることがあり注意が必要です。ミナミハコフグとハコフグの幼魚は判別が難しいですが、ミナミハコフグの水玉は大きく黒眼とほぼ同じ大きさですが、ハコフグの幼魚は、黒眼より水玉が小さいです。また、ハコフグは胸の部分に水玉が無く、ミナミハコフグにはあり、見分けるポイントになります。成長に伴って模様に変化が出てくるためだんだん判別出来るようになります。


ハコフグ幼魚

ハコフグ若魚

ハコフグ成魚





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