連載 「今月の赤ちゃん」 2018年1月号


〜 キガシラペンギン 〜

英名:Yellow eye penguinで別名キンメペンギンで目が黄色く見えることや、頭の毛の黄色が目立つ事にちなみます。ポリネシアからやって来たマオリは叫び声を意味する「ホイホ」と呼んでいますが、1841年にオークランド諸島の個体により記載され、学名のantipodesは、「地球の反対側の地点」を意味します。定住性のペンギンで一年中同じ海岸で見られます。背の高さ66-78cm程で、藪の中の日の当たらない場所の渓谷斜面や丘の上などに単独に巣を作ります。繁殖集団を作らず、雛が集まるクレイシも形成しません。ニュージーランド南島のオタゴ半島では、設置された木箱を巣箱として利用し、9月中には卵を生み、11月初旬には孵化します。ニュージーランド本島では、棲息地が開墾され、人間が持ち込んだイタチや、イヌ、ネコによる捕食や、それら動物からうつる寄生虫や病気などにより激減し、絶滅危惧種となっています。

関連書籍
「ペンギン全種に会いに行く」(平凡社刊)中村庸夫・写真、著



キガシラペンギンの雛

換羽中のキガシラペンギン

キガシラペンギンの成鳥





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