連載 「今月の赤ちゃん」 2017年11月号


〜 ヒメフエダイ 〜

太平洋からインド洋にかけて分布するフエダイの仲間で、わが国では本州中部以南で見られます。体長40cm程になる魚で、沖縄ではミミジャーと呼ばれ食用にされていますが、大型はシテガラ毒に注意が必要、との事です。幼魚は潮だまりや河口域でも見られ、成魚になると深場に移動し、岩礁やサンゴ礁などに群れ、時に水深150m位でも釣上げられます。幼魚時代の体色はやや緑を帯びた灰色で、胸びれは透明、尾びれが黄色で、尾柄部が黒が特徴になっています。成魚になるにつれて体全体が、赤く鮮やかになり、胸びれも赤くなります。成魚になると体高が高く側扁し、フエダイ科の吻が突出し、おでこが出た特徴が現れます。

関連書籍
「魚の名前」(東京書籍刊)中村庸夫・写真、著



ヒメフエダイ幼魚

ヒメフエダイ若魚の群れ

ヒメフエダイ成魚





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