連載 「今月の赤ちゃん」 2017年3月号


〜 オオセグロカモメ 〜

セグロカモメより大型なため、「大背黒鴎」で、わが国ではウミネコなどと並んでカモメ科を代表する海鳥で、北海道や東北地方で一年中見られます。翼開張132〜150cmで、背中や翼上面は青みがかった暗灰色の羽毛で被われ、黒い風切羽の先端に白い斑紋が入るのが特徴です。嘴は黄色で、太くて長く、下嘴の先端近くに赤い斑紋が入ります。卵の殻は灰緑色や暗緑色で、暗褐色や灰青色の斑点や筋模様などが入ります。孵化した幼鳥は灰褐色の羽毛で被われます。成鳥になると冬羽は頭部から頸部にかけて淡褐色の斑紋があらわれ、夏羽になると消えます。雑食性で、魚類、昆虫、甲殻類、軟体動物、環形動物、動物の死骸など何でも食べ、他の鳥が捕らえた獲物を横取りしたり、他の鳥類の卵や雛を襲う事もあります。コロニーを形成し、海岸の岩礁や草原などに木の枝や枯草、海藻などで皿状の巣を作り、日本では5〜7月に2〜4個の卵を産み、抱卵期間は25〜26日で、雛は孵化して約40日で巣立ちます。


オオセグロカモメの孵化

オオセグロカモメの雛

夏羽のオオセグロカモメ





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