連載　「今月の赤ちゃん」　2016年12月号

インド・太平洋の段階に棲息し、南日本、琉球列島、小笠原諸島の岩礁やサンゴ礁付近の砂底域で見られるベラの仲間です。 成魚は灰色っぽく、体側に3〜4本の暗色横帯、背鰭棘中央部下方に黒色斑があり体長35cm程に達し、夜間の休息時や危険を感じた時は砂に潜ります。幼魚は背鰭の第二棘が著しく長く、角のようにも見えますが、体が大きくなるにつれて目立たなくなります。幼魚時代は茶褐色で、海底に沈む海藻の切れ端などの保護色となり、ダイバーが接近すると海藻が揺れるようにひらひらとダンスします。

ホシテンスの幼魚

ホシテンスの若魚

ホシテンスの成魚

海の写真のボルボックス　　© 中村庸夫　無断転載を禁止します。