連載 「今月の赤ちゃん」 2014年9月号


〜 コンゴウフグ 〜

本州中部以南、西部太平洋、インド洋のサンゴ礁域に分布し、水深100m以浅に棲息する、体長50cm程になるフグ目ハコフグ科の魚です。底生生物などを食べ、体は固く、断面は五角形をしています。眼の上前方と腹部後方に、長い棘を2本ずつ持ち、黄色い体色に青い点があり、近年テレビCMで人気の出た魚です。名前は、体の長い棘を密教の仏具の「金剛杵(こんごうしょ)」に見立てて「金剛河豚」とつけられたものだそうです。しかし、体皮が硬い事から「金剛」、「甲硬」にちなむのではないか、との説もあります。学名Lactor cornutaの種小名cornutaも頭の「角」(corn)にちなむもので、英名longhorned cowfishも「長い角のハコフグ」という意味です。


コウゴウフグの幼魚

コウゴウフグの成魚

小さなおちょぼ口のコンゴウフグ





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