連載 「今月の赤ちゃん」 2014年1月号


〜 クサフグ 〜

青森から沖縄、朝鮮半島南部、中国大陸沿岸などの浅い岩礁や砂地、河口の汽水域に棲息する全長25cmほどになるフグ目フグ科トラフグ属の魚で、フグ毒のテトロドトキシンを持ちます。名前は背面が植物のように緑色がかるため「草河豚」で、英名も「Grass puffer」です。砂に潜る習性から、「スナフグ(砂河豚)」、また、「チイチイフグ」、「アカメフグ(赤目河豚)」とも呼ばれます。5〜8月の新月や満月の日に特定の海岸に集まり、波に打ち上げられて雌が岸で産卵し、その後、雄が一斉に放卵して受精します。その時期の海岸では雌が跳ね回り、雄の放精により波打ち際が白く濁る光景を見ることができます。


クサフグ幼魚 クサフグの成魚 クサフグの産卵

クサフグ幼魚

クサフグの成魚

クサフグの産卵





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