連載 「今月の赤ちゃん」 2013年12月号 |
〜 ブダイ 〜
南日本から西部太平洋、インド洋にかけての岩礁域の藻場に棲息する魚で、目を中心とした放射状の模様が特徴の魚で、体長50cmほどになります。釣りの好対象で、藻類などの雑食性のためハバノリやホウレンソウを餌にして釣る魚です。「ブダイ」の由来は、鱗が大きく、鎧を着た武士のようだから「武鯛」との説や、胸鰭を使って舞うように泳ぐ姿から「舞鯛」、ブはブスのブ、不細工のブで醜いから「醜鯛」、「不鯛」となった説などがあります。歯が大きくて鋭く、鳥のオウムのくちばしのような嘴を持つことから、英語でブダイ科の魚はparrotfish「パロットフィッシュ(オウムの魚)」と呼ばれ、ブダイはJapanese parrotfishです。雄はやや青みがかっていて、頬部と尾鰭に赤色斑がありますが、雌は赤と白のまだら模様、幼魚は白い斑点が体側に散らばっています。また、成長につれて雌から雄に変化する雌性先熟の性転換を行います。
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ブダイの幼魚 |
ブダイの雄 |
ブダイの雌 |
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