連載 「今月の赤ちゃん」 2013年08月号


〜 アカメ 〜

内湾から大きな河川にかけて棲息し、頭部が大きく、吻が尖って口が大きく、体長1mを超える魚です。1977年までは、台湾からオーストラリアまで分布するbarramundi(バラマンディ)と同種とされていましたが、日本の静岡県から鹿児島県の種子島にかけた海域にだけ棲息する別種であることが確認され、学名Lates japonicusの、種小名japonicusは、「日本の」の意味です。「アカメ」とは「赤目」で、目が鮮紅色(ルビーレッド)で、血液の色が光で反射されて紅く見えるために名づけられたものです。ただし、捕獲して血抜きすると、目の色は黄色がかった半透明になります。目が赤く怪しく光ることから「目光(メヒカリ)」、フナのような体型から「沖ノ鮒(オキノフナ)」などの地方名があります。


アカメの幼魚 目の赤いのでアカメ アカメの成魚

アカメの幼魚

目の赤いのでアカメ

アカメの成魚





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