連載 「今月の赤ちゃん」 2013年03月号


〜 アデヤッコ 〜

西部太平洋からインド洋にかけてのサンゴ礁域の水深25m以浅に棲息し、日本では西表島で稀に見られるだけの、体長40cmほどになる魚です。幼魚時は濃紺の地に、白いさざなみ状の模様を持ち、成魚になるにつれて全く異なる色・模様になります。名前は体の色彩が艶やかなことから「艶(アデ)」で、「奴(ヤッコ)はキンチャクダイ科の魚に対する呼び名で、正面から見ると、鰓蓋の下にある棘が江戸時代の大名行列のヤッコさんの髭に似ていることに由来します。英名は、成魚の頬部などが青色となることからBlue faced angelfish(青い顔のキンチャクダイ)で、アクアリストの間では、標準和名より「ブルーフェイス」の名で通っています。


アデヤッコの幼魚 アデヤッコの若魚 アデヤッコの成魚

アデヤッコの幼魚

アデヤッコの若魚

アデヤッコの成魚





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