連載 「今月の赤ちゃん」 2012年8月号


〜 フンボルトペンギン 〜

ペンギンというと雪と氷の南極大陸を連想しますが、南米大陸の太平洋岸に生息する地味なペンギンです。ドイツ人の博物学者のアレキサンダー・フォン・フンボルトにちなむフンボルト海流の流域に生息する事からフンボルトペンギンです。昔は「フンボルト氏ペングイン」とも呼ばれました。ロバのようにうるさく鳴くことから、別名でジャッカスペンギンや、ペルーに生息するためPeruvian Penguin、などとも呼ばれますが、生息地に原住のインディオには「パトランカ」と呼ばれています。現在、最も絶滅が心配されているペンギンですが、一昔前、南米沿岸に出漁した漁船が網に入ったフンボルトペンギンを持ち帰りました。しかし、自宅で飼育してもてあまし、各地の動物園や水族館に入れられて繁殖し、我が国では全世界の生息数のおよそ10%、1,200羽以上が飼育され、当たり前に見られるペンギンとなっています。


フンボルトペンギンの赤ちゃん フンボルトペンギン 換羽中のフンボルトペンギン

フンボルトペンギンの赤ちゃん

フンボルトペンギン

換羽中のフンボルトペンギン





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