連載 「今月の赤ちゃん」 2011年10月号 |
〜 アメリカマナティー 〜
カリブの島々や中南米、フロリダ半島などの近海に棲息する哺乳類で、海牛目、マナティー科に分類される動物です。象と同じ祖先から進化したと考えられ、大きな体ながら草食性で、アマモなど海草や海藻、水生植物や水辺の陸生植物も食べます。河川の下流域や河口、沿岸などに棲息し、天敵はいないとされますが、高速で走るモーターボートのスクリューで傷つき、死ぬ個体もいます。食用に密猟されたり、人間による棲息環境の破壊などで激減し、ワシントン条約附属書Iで厳重に保護されています。フロリダマナティーは寒がりで、冬は水温の高い湧き水の場所や発電所の温排水に群がります。1頭の幼獣を産み、生まれたばかりの子供は全長約120cmほどで、母親の脇の下にある乳首からお乳を飲み、6〜10歳で性成熟し、寿命は約50年以上とされます。 |
アメリカマナティーの親子 |
おっぱいを飲む赤ちゃん |
おならをしながら泳ぐアメリカマナティー |
|
海の写真のボルボックス © 中村庸夫 無断転載を禁止します。 |