連載 「今月の赤ちゃん」 2010年09月号 |
〜 ヒレナガハギ 〜
ニザダイ亜科・ヒレナガハギ属。相模湾以南、西太平洋からインド洋沿岸のサンゴ礁の浅い海域に棲息するスズキ目・ニザダイ科の魚で、藻食性で、サンゴの根元や死んだサンゴに付着する藻類をなどをついばんで食べ、体長30cmほどに成長します。長い背びれと尻鰭をもち、尾のつけ根にとげがあるのが特徴で、和名は、長くて大きい背鰭と尻鰭から「鰭長剥」で、英名はSailfin tang 「Sail = 帆 fin = 鰭 tang = 舌」です。稚魚は黄色のラインが濃く、成魚よりも派手に見え、背鰭や尻鰭はあまりたたみません。成魚になると体側に黒褐色とベージュの縞模様となり、速く泳ぐ時は背鰭や尻鰭を畳みます。また、争いで相手を威嚇する時は鰭を大きく広げ、綺麗で存在感があります。
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ヒレナガハギの幼魚 |
ヒレナガハギの幼魚 |
ヒレナガハギの成魚 |
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