連載 「今月の赤ちゃん」 2010年06月号 |
〜 オニヒトデ 〜
オニヒトデ「鬼海星、鬼人手」は、14〜18本の腕を持ち、全身が棘に覆われた、大型のヒトデで、サンゴを食べ造礁サンゴの敵とされます。直径は最大で約80cmまで成長し、1個体のメスから最大で億単位の卵が放出されるそうです。孵化したビビンナリア幼生は植物プランクトンを食べ、浮遊幼生期間の後に岩などに付着して5腕の稚ヒトデに変態します。そして、サンゴを捕食し、成長につれて腕の数を増やします。体表に有毒の棘が多数生え、刺されるとオニヒトデ粗毒によって激しい痛みを感じ、アナフィラキシーショックによって重症に陥ることがあります。最近は、黒潮に乗って北上し、東京湾周辺にも出現します。
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オニヒトデの径が2cm程の幼生 |
オニヒトデの若い固体 |
サンゴを食べるオニヒトデ |
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