連載　「今月の赤ちゃん」　2010年05月号

南日本の太平洋岸、伊豆諸島、琉球列島からインド・太平洋域に棲息するスズキ目・マンジュウダイ科・ツバメウオ属の魚です。 体は側扁し体高が高く、背鰭と臀鰭は上下に幅広く伸び、成魚は銀色の体色に眼を通る黒色横帯が見られ、やや吻が尖ることが特徴です。幼魚は背鰭と臀鰭がより幅広く伸び三角形で、茶色い枯葉のような色合いで、尾鰭は無色で、眼を通る黒色横帯が幼魚から見られます。 成魚はサンゴ礁域の沿岸・中層を群泳しますが、幼魚は枯葉に擬態し、単独で浮かんでいる枯葉や枯枝と一緒に流れて移動し、入り江や内湾にも入り込みます。

ナンヨウツバメウオの幼魚

ナンヨウツバメウオの成魚

ナンヨウツバメウオの成魚の群れ

海の写真のボルボックス　　© 中村庸夫　無断転載を禁止します。