連載 「今月の赤ちゃん」 2010年02月号 |
〜 チョウチョウコショウダイ 〜
スズキ目・コショウダイ属の魚で、西部太平洋からインド洋のサンゴ礁域に生息し、成魚の体長は約50cmになります。体は楕円形でやや側扁し、背側は薄黄色の地に黒の豹柄の斑点があり、唇が厚いため、英語ではManyspotted sweetlips「たくさんの点がある甘い唇」です。
幼魚は黄橙色に7つの大きな白の水玉模様があり、成長につれて白斑の中に地肌と同じ色の斑紋が現れます。幼魚は夜になると岩陰から出てきて、頭を下にして体を大きくくねらせて、ヒラヒラと踊るように泳ぎます。「コショウダイ」の名は、成魚の体表の小黒点が「胡椒の実」に似るためで、幼魚の泳ぎが蝶々のようなため「蝶々胡椒鯛」です。
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チョウチョウコショウダイの成魚 |
チョウチョウコショウダイの幼魚2 |
チョウチョウコショウダイの幼魚1 |
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