連載 「今月の赤ちゃん」 2009年6月号 |
〜 オタリア 〜
南米のチリやペルー、ウルグアイ、アルゼンチンなどの沿岸に棲息するアシカの仲間で、南米ではスペイン語でlobo marino「海の狼」と呼ばれます。英名ではSouth American sea lion「南アメリカアシカ」や、「パタゴニアアシカ」、学名はOtaria flavescensで、日本名は学名からきたものです。雄の体長は2.6m程、体重は500kgにも及びます。雌はやや小さく、大きくて強い雄が10頭程度の雌を集めてハーレムを作って繁殖します。餌は主に魚やイカですが、ペンギンを襲って食べることもあるそうです。雄の成獣は首の周りに長いたてがみを持ち、陸上のライオンに似ることから、Sea Lion「海のライオン」と呼ばれ、それがアシカの英名となったものです。
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たてがみが立派なオタリアの雄 |
仲の良い二匹の子供 |
子供だけが集まって海岸で戯れる |
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