連載 「今月の赤ちゃん」 2008年9月号
ネコ目、イタチ科の動物で、昔は陸上を4本の足で駆けていたそうですが、餌が豊富な海に入ったと考えられています。 ラッコの名はアイヌ語とも、中国名の読みともされ、学名のEnhydra lutris は「水に住むカワウソ似た(動物)」の意味です。また、英語の「Sea otter」も「海のカワウソ」です。 ラッコは水面に浮かんで子供を産み、お腹で子育てをします。おっぱいはお母さんの尻尾の近くにあり、赤ちゃんはお尻をお母さんの顔に向けて飲みます。母親はいつも赤ちゃんをだっこしていますが、餌獲りの時はワシなどにさらわれないように、水面に浮かんだ海藻に隠して潜るのです。こうして育った子供は生後5〜8ヶ月で独り立ちをし、自分で潜って餌とりをします。
母親のお腹の上に乗るラッコの赤ちゃん
若いラッコ
年とって頭が白くなったラッコ
海の写真のボルボックス © 中村庸夫 無断転載を禁止します。