連載 「今月の赤ちゃん」 2008年7月号


〜 ヒオドシベラ 〜

西部太平洋からインド洋にかけて生息するスズキ目、ベラ科の魚で、学名はBodianus anthioides。英名は Lyretail hogfish で、lyre(リラ)は古代ギリシャで用いられた竪琴で、hogfishは大型のベラに用いられ、「ブタ(hog)に似た魚」で「竪琴のような尾を持ったブタに似た魚」と言う意味になります。 漢字では『緋嚇倍良(ひおどしべら)』と書かれ、緋嚇しの鎧着に身を包む勇壮な武士に例えられ名前とされます。
小さな幼魚は体が透明で骨が透けて見え、やがて4cm程に成長する色・柄がはっきりし、オレンジ色が濃くてかわいらしくなります。しかし、幼魚を見かける事は少なく、珍種とされており、他の魚の寄生虫などをクリーニングをするとされます。成魚は比較的多く見受けられ、成長するにつれて赤黒く、可愛らしさが無く、目つきが悪くなり、体長23cm程に成長します。


ヒオドシベラの幼魚 ヒオドシベラの幼魚 ヒオドシベラの成魚

ヒオドシベラの幼魚

ヒオドシベラの幼魚

ヒオドシベラの成魚





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