連載 「今月の赤ちゃん」 2007年06月号


〜 コウイカ 〜

イカの仲間はひし形のエンペラのある「筒イカ」と背中の体内に石灰質の甲羅を持つ「甲イカ」に大きく分けられ、このコウイカは甲羅を持つイカの代表的な存在です。コウイカは、全長30cmほどに成長し、関東ではスミイカと呼ばれます。春になると沿岸の海藻やウミカラマツなどに卵を産みつけ、約40日で孵化します。孵化した子イカの全長は約1cmで、1年で成熟し、産卵後死亡します。保護色で海中に潜み、接近するエビやカニ、魚などを素早く足で捉えて食べています。


コウイカの卵

卵から出てくるコウイカの赤ちゃん

エビを捕らえるコウイカの親





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