連載　「今月の赤ちゃん」　2006年1月号

我が国南部から南の西部太平洋、インド洋のサンゴ礁域に棲息し、甲殻類や小型魚類などを食べる120cmほどになるおとなしいサメです。幼魚の時は写真のように、明瞭な黒っぽい茶色の横縞がありますが、成長とともに薄れます。 名前は哺乳動物の犬に似るからではなく、「犬」は、似ていて非なるもの、それより劣るもの意味したり、「犬侍」のようにさげすむ意味合いなどがあり、テンジクザメに似ていることに由来するのではないか、とされます。別名で模様から、「縞鮫（シマザメ）」などと呼ばれます。

2匹の赤ちゃん

幼魚時代は白と黒のきれいな縞模様

模様が消えたイヌザメの成魚

海の写真のボルボックス　　© 中村庸夫　無断転載を禁止します。